札幌エコキュート工事店ドクターポットが語る、正しい水抜きとその重要性

エコキュート（ヒートポンプ給湯器）は、冷たい空気の熱を利用してお湯を作る効率性の高い給湯システムです。しかし、特に札幌のような寒冷地では「凍結」が機器に大きなダメージを与えるリスクがあり、その対策の要となるのが「水抜き」です。適切な水抜きを行うことで、凍結被害を防ぎ、機器の寿命を延ばすことができます。

札幌エコキュート工事店ドクターポットでは、長年にわたる施工とメンテナンス経験をもとに、水抜きの正しい手順、注意点、季節のタイミング、よくある誤解などをまとめました。これを読めば、エコキュートを冬の寒さから守る準備が整います。

なぜ「水抜き」が必要なのか？札幌の冬と凍結リスク

札幌は真冬には氷点下の日が長く続き、給湯配管や給水系統は凍結の危機にさらされます。水がそのまま残っていると、凍結による膨張で配管・バルブ・継手・タンクなどが破損するリスクが非常に高まります。特に、エコキュートは貯湯タンクやヒートポンプ回路、外部配管など複数の経路に水が残る可能性があるため、構造を理解して水抜きを行うことが重要です。

水抜きをしない・不十分な状態で冬を迎えると、

・配管が破裂・亀裂を起こす
・バルブや弁の機能不全
・タンク内の圧力異常・漏水
・ヒートポンプ回路内の凍結による冷媒循環不良

などの重大な故障につながることがあります。これらは修理コストが高額になることが多く、最悪の場合、機器全体の交換を要するケースもあります。

そのため、札幌エコキュート工事店ドクターポットでは毎年冬前に確実な水抜きを行うことを強くおすすめしています。

水抜きのタイミングと季節スケジュール

エコキュートの水抜きを行うタイミングを季節ごとに整理すると、以下のようになります。

特に札幌のような地域では、11月中旬から12月初めにかけて気温が下がるため、この時期を目安に水抜きを済ませておくと安心です。

水抜きの手順と注意点（自分でできる方法）

札幌エコキュート工事店ドクターポットでは、以下のような手順を基本形とし、お客様にご案内しています。作業前には必ず電源遮断、給水停止、周囲の安全確保を行ってください。

手順例：タンクおよび配管の水抜き

①電源遮断
漏電遮断器・ブレーカー等をオフに切ります。

②給水止水
機器への給水元を止めます。

③逃し弁（減圧弁）操作
逃し弁をゆっくり引き上げて解放し、水圧を落とします。

④排水バルブを開放
タンク下部または配管の排水バルブを開け、残水を排出します。

⑤配管の傾斜確認と排水
配管ルートを順に開放して水を流し、傾斜を利用して残水を排出します。

⑥バルブ・逃し弁を元に戻す
すべてのバルブや逃し弁を元の閉状態に戻します。

⑦給水再開・試運転
給水を再開し、空気抜き通水後、電源を入れて正常運転を確認します。

注意点／失敗しやすいポイント

・バルブを過度に強く開閉すると劣化・破損の原因になるため、慎重に操作

・タンク内の圧力を急激に落とすと蒸気爆発リスクがあるため、ゆっくり弁を開ける

・配管が複雑な住宅では一部配管が残水状態になることもあるため、傾斜部・高所部への注意

・外部ユニット（ヒートポンプ部）にも給水ラインが残るケースがあるため、ユニット周囲も点検

・気温が高い春先に水抜き作業を長く放置して給水が凍るリスクを考慮

プロに任せた方がよい理由と安全対策

自分で水抜きが可能なケースもありますが、複雑な配管構成や高所設置、分岐配管、多世帯住宅などでは見落としやミスが起こりやすく、重大な故障につながるおそれがあります。

札幌エコキュート工事店ドクターポットでは、以下の理由からプロによる水抜き・凍結対策をおすすめしています。

・構造把握：隠蔽配管・分岐配管を含む全系統を把握して作業

・安全確保：高所作業、屋根設置ユニットへのアクセスを安全に実施

・証明対応：作業記録・写真による証跡を残し、保証や補助金要件対応

・総合チェック：弁・配管・タンク・制御部まで含めた点検併用

・凍結防止処理併用：ヒーター付き保温、断熱強化、制御凍結予防運転対応

当社では水抜き作業を含めた冬前点検をご提供しており、札幌地域の気象条件を考慮した最適仕様で対応しています。

水抜きを怠った場合のリスクと交換コストの比較

水抜きや凍結予防を怠ることによって発生しうるリスクと、それに伴う交換コストを以下にまとめます。

・配管破裂・継手切断 → 配管交換費用

・タンク亀裂・内部損傷 → タンク交換

・バルブ・弁の機能不良 → 部品交換

・ヒートポンプ回路凍結 → 内部回路破損・修理高額

・その他漏水・基盤損傷 → 全体交換リスク

これらの故障修理には数十万〜数百万円のコストがかかるケースもあり、定期水抜きや予防保守を行うことが初期投資対比で圧倒的に効率的です。

札幌地域の水質影響と水抜きの関係

札幌地域では、水質や硬度、含有微量成分が配管・タンク内部にスケールや堆積物を形成しやすい傾向があります。このため、残水がそのまま放置されると、内部析出物質と共に凍結・膨張で内部損傷を招くリスクが高まります。

ドクターポットでは、水抜きと同時にタンク内部洗浄、スラッジ除去、脱硫・脱酸素処理を併用することで、より安全性・耐久性を高める施工を行っています。

まとめ：札幌でのエコキュート水抜きが必須である理由

・札幌の厳冬気候では、残水が凍結し機器損傷リスクを高める

・正しい水抜きを行えば、故障リスク・交換コストを抑え、寿命向上につながる

・自分でできる水抜きもあるが、複雑設備はプロに依頼するのが安全

・定期点検・凍結対策・断熱強化と組み合わせて総合的に保守すべき

・事前の施工・設計にも水抜き対応を見越した配管設計が重要

札幌エコキュート工事店ドクターポットでは、毎年冬前に行う水抜き・凍結防止施工プランをご用意しています。エコキュートの凍結不安を解消し、安心して冬を迎えたい方は、お気軽にご相談ください。